私達のオランダ生活もこの秋で丸6年になります。来年はビザの更新が控えており、色々と考える日々です。
その理由の一つに、6年前にオランダに来たことには想像をしていなかったインフレがあります。これは日本も他の地域もそうですが。
オランダのエネルギー費の高騰はイギリス、ドイツ並ではないですが、もちろん影響を受けており、その影響は食品、日用品にも出ています。
今まで買っていたお米が急に10ユーロ以上の値上げであったり、洗剤等も1.5ユーロほど上がっていたり、食品でもおおよそが30から40セント上がっていますので、4人家族の食費ではチリツモでどんどん上がっています。
なので、買う物の質と量と見極めて、今まで以上にできるだけ無駄なものを買わないように日々心がけています。例えば、
- 野菜を買い込みすぎない。オランダのものは結構腐りやすいものもあるので、家族が食べやすい、料理しやすいものをよく吟味して買う。
- おやつは添加物の入っていない、かつ安いものは買う。それ以外のものは出来るだけ手作りする。
- お肉は専門店でまとめて買って冷凍する
ちなみに我が家の場合ですが光熱費に関して、今の賃貸のアパートの構造上、契約では光熱費込みの賃貸料になっています。それをこの前の春に値上げをしたいとのことで、100ユーロ以上の値上げの通達がきたのですが、市の無料相談をしてくれる弁護士に尋ねると契約書上、光熱費の値上げに関してこちらが受諾する必要が無いとのことだったので、その値上げには応じない選択をしました。その理由としては、今までの光熱費の詳細のデータを一部のみで全部もらえなかったことや、共有している他の階の住民と公平に値上げが行われているか大きな疑問があったためです。加えて、アパートの抱える問題(鉛の水道パイプの未交換など)を何度も伝えているにもかかわらず対応してくれないなど現在のオーナーとの信頼関係はイマイチだったことも理由としてあります。(ちなみに当初の契約時のオーナーとは人が変わっています。前のオーナーは親日の本当に素晴らしい仕事っぷりでした。。)
(春のイースターの朝ご飯会の様子。オランダの学校ではイースターに特別な朝ご飯会を学校でします。)
しかし、オランダの現状は理解しておりますので、エネルギーの無駄遣いをしないようには常に心がけています。暖房の温度を下げたり、煮込み料理よりも電気オーブンで料理したいり、余熱をうまく利用したり。
オランダでは、通常7月に上限までは賃貸料を上げて良いことになっており、大体30ユーロ前後の値上げが行われています。どの物件も自動的に行われるわけではなく、これはオーナーの判断によります。今回は7月にこちらの規定に沿って、賃貸料の値上げが行われ、36ユーロ上がりました。おそらくですが、このヨーロッパにおけるエネルギー費の高騰はまだまだ続くものと感じていますので、来年度も35ユーロ値上げされるかなと思います。継続して賃貸物件に住み続けるにも、結構お金がかかることになります。
さてここからは私の勝手な妄想です。
私的には、こうやってジリジリ生活苦に追い込んでいくパターンはデモも起こりにくく国民を一つの方向に向かわせてい方々にとっては本当に良い方法なんだろうなとすら、思ってしまいます。実際に今の段階で、生活費高騰におけるデモは私の認識では起こっていません。あんまりに上がりすぎると、今後はわかりませんが。
前回のコロナ騒動の時では、ワクチンパスの急な普及で生活が追いやられてしまったことで、未摂取の方々を中心に、ここハーグでも何度もデモがおこなれておりました。すごい日は家のドアを開けることができないくらいに人が道に溢れていました。アムステルダムでももちろん、かなりの数が行われていましたよ。
一方でオーストリア(結果実施されず)、イタリア(50歳以上へ実施)がワクチン義務化へ向けて確実に動いていっていた中、フランスは実質上強制のようなワクチンパス生活、ドイツもかなり身動きのとれない状況がニュースだけでなく知人の話からも伺え、オランダもいよいよそうなってしまった時は、日本への帰国も考えていました。
今までこんなに個人の自由を尊重だなんだって騒いでいた国なのに、こんなあっさりと個人の生活の自由、決断の自由が剥奪されていく様には驚きました。本当にあの時のヨーロッパの雰囲気はすごいものがありました。しかし、政府の動きに反してデモも広がりを見せていたのも事実でしたので、作戦が変更されてしまったのかなと思います。
それからウクさんロシさんの争いが始まったと「ぴったりに」ヨーロッパの国々ではワクパス制度も強制の動きもなくなり、急に差別の対象から自由の身となり、一気にコロナ騒動は過去のものとされていきました。いや、おかしいでしょ?って思う人はウクさんを応援しませんし、ウクさんを応援する方々は、コロちゃんももちろん恐れていましたので、なんとも分かりやすい世界になってしまいました。
この激動のタイミングをオランダで過ごさせてもらえたのは、本当に貴重な経験でしたし、そこから国を変えれば政府を信用しても良いという考えてもなくなり、やはり自分達、信頼出来る人たちと繋がって生きていくことの大切さに気づかさせてもらいました。それは日本に居ようともオランダに居ようとも変わらないこれからの軸になりそうです。
後悔の無い決断をできるように、この秋冬はまた忙しくなりそうです。
*最後までお読み頂きありがとうございました*
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